永い年月を経て日本の生活や文化、空間に根差す「竹」。
私たちは、古より伝わる伝統を継承・重んじながら、設計・デザイン・コーディネートされる方や、お施主様の視点に立つことに徹底的にこだわります。
竹の「質」は空間演出の善し悪しを決める大切な要素。
素材の特性を理解し魅力を最大限に引き出す。
そして一つ一つの製品のディティールにこだわることで、心からご満足いただくことこそが重要と考えます。
弊社の加工技術を施した製品は時の流れとともに、確かな品質を実感いただけることと確信致しております。
竹六商店のこだわりCOMMITMENT
次代に拡がる竹の美の新流
次代に拡がる竹の美の新流
竹の美観を維持するために
施工後の割れのリスク軽減を考える
当社が取り組んでおります発泡ウレタン樹脂充填加工。
竹内部の節をすべて取り除き、内部へ発泡ウレタン樹脂を充填後、背割れ加工を施す。
仕上げとして竹釘を打ち込む作業を行い製品として完成されます。
これらのメリットとして、背割れをすることでの竹割れリスク軽減、竹釘を打ち込むことで背割れ後の開きを抑制させることが挙げられます。
竹六商店としては、内装材に使用いただいた際、できる限り長い時間、竹の美観を保たせることにより多くの場所への利用検討をしていただけることを考えております。
蝕まれない竹を生み出す防虫
真空・加圧によって竹材の中心部まで薬剤を充分に浸透させる真空加圧注入法を採用
竹材を用いる上での大きな課題である「虫害」に対して際立つ防虫効果を発揮するのが薬剤の真空加圧注入法です。
具体的には真空加圧式注入機に竹材を設置した後、機内を真空にして薬剤を注入し、加圧していきます。
これによって薬剤を竹材内部まで充分に浸透させることができるのです。
特に浸漬塗布では完全な効果を得られない太めの竹材に有効な方式です。又、防虫と併せてカビの発生も抑えることができます。
薬剤の真空加圧注入法と併せて浸漬塗布による天日干しも実施
細い竹材や割った竹などの場合は、浸漬塗布による天日干しでも防虫効果を得ることができます。
夕刻に薬剤に浸して14~15時間後取り出し、早朝から午後にかけて日光で乾かします。
1本1本の竹材に心を注ぎ丹念に防虫加工を施す手法です。
カビが生えない竹を提供する
試験結果は3年以上にわたり「カビの発生」なし
自然素材の大きな課題の一つである「カビ」。
当社では竹材・葭材などの防カビにも注力し、先端の研究開発で実用化された抗菌・防カビ剤による加工を行っております。
その効果を実証するために実施した試験において抜群の結果が得られました。
具体的な試験データについてはWebカタログをご参照ください。
自然素材の弱みを解決することで使用場所を拡大し、多くの方へ素材の良さを認識いただく。その機会が増えることを大きな目標としております。
竹を風土に寄り添う姿へと
炭化加工による色調調整
当社では、青竹及び油抜き加工した晒竹や木材全般を高圧釜を使用することにより、高温の蒸気で燻す「炭化加工処理」を行っております。
炭化加工の特徴としましては処理時間調整による濃淡の調整や、虫害を防ぐ役割、文化財等補修の際の経年変化の味わい表現など、多くございます。
また、日本古来の茅葺屋根から産出される煤竹が、近年では非常に希少価値となり極端に供給量が減少した今日、本煤竹に代わる商品としてその用途が拡がることも考えております。
古より根差した竹だからこそ、竹六商店としてできること。
日本の文化の礎を担う一助となれるように努力しております。
より安全な商品の提供へと
不燃・準不燃製品での用途拡大
商業施設や宿泊施設など多くの人の集う建物内においては、不燃建材が必要とされております。
自然素材を取り扱うメーカーだからこそ立ち向かうべき大きな課題の1つとして、不燃建材の開発に長年取り組み続けてまいりました。
2021年、当社では網代製品での不燃製品開発に成功し認定番号を取得することができました。
さらに次のステップとして、竹建材での準不燃製品開発を目指し、認定番号取得に取り組んでおります。
この取り組みが実を結び、竹業界・自然素材業界活発化への足掛かりになることが我々に与えられた使命です。